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MEMOSHIN

カルメラのピアニスト、パクシンによる日々の出来事をパクシン目線で見たブログ

アルバムリリース!〜ワインと曲は一度寝かせると味が増す〜

新潟向かってます。寒がりパクシンです。
 
って書いてる時は新潟向かってたんですけど、日にちがたって今は家です。
 

 

って言ってたのに…結局更新が今になってしまった…

 
ってことで改めて!
 
 
12月7日水曜日。カルメラの活動10周年を記念したニューアルバム「THE PARTY!」がリリースされました!
 
 
これもひとえにメンバー、チームの皆や力を貸して下さる方々、そして応援してくれる皆さんのお力のお陰です。ありがとうございます!
 
今作で8枚目。何度経験してもリリースされた時の感動とワクワクは衰えないもんで、今回も無事にリリースできた安心感と感謝でいっぱいです。
 
 
その上で、ブログではSNSとは違うちょっと突っ込んだ事を書けたらな〜と。
 
 
今作で僕は"何かを創り出すには相当なパワーがいる"という事を改めて痛感しました。
 
 
まず始めに、創り出す作品は"自分の好きなものや得意なものだけを一方的に詰め込んだ独りよがりなもの"じゃなく”自分の好きなものや良いと思えるものを他人にも楽しんで貰えるようなもの”そんなものを作らなければならないと普段から考えてます。
 
難しく言ったけど、要は「聴いてくれる人に楽しんでもらえる」ものをじゃなかったらあかんやんってことですねん。
 
そんな中でも「自分のもつ自分らしさ」や「自分たちの持つ自分たちらしさ」「伝わりにくくても伝えたいこと」「芯に持ち続けていたいこと」が沢山あります。その部分をどう伝えて魅せるか。
 
作品作りにおける難しさと楽しさの醍醐味はここかなと思ってます。
 
思えば、1stアルバムから今回の8thアルバムまで、制作時に僕たちが置かれてた状況は様々で、4thアルバムまでは大阪に住んでたし、インディーズ時代メジャー時代を経て7thと8thは自主レーベル。録音したスタジオもエンジニアさんも様々で、コンセプトも曲調も違う。
 
僕自身ただ単純に"作品を作ること"だけに必死になってた時期もありました。
 
1stアルバムを録ってた時なんかまだ大学生だったから、自分の作った曲がCDになるという喜びで舞い上がってただけだった。
 
でも、そこからリリース枚数を経る毎に色んな事を吸収して勉強し、考えるようになり、より大きくなって来ました。
 
ふわふわしていた自分の活動理由や、モチベーションの根源が、今では明確に
 
「より多くの人に楽しんで貰うために!笑顔になってもらうために!」
 
というものになりました。その為に何ができるかを考えた時に、自分の中のミュージシャン、音楽家、出役としての意識がハッキリと変わった気がしたのを覚えています。
 
そんな風に昔より少しだけ色んな事をだんだんと考えられるようになってからしばらく後。
 
 
 
 
 
 
僕は未だかつてない大スランプに陥りました。
 
 
 
 
 
 
 
曲が作れない…
 
 
 
 
 
 
 
曲が書けない…
 
 
 
 
 
どんなものでも良かったら作れます。自分が得意な手法や好きな事だけ詰め込んでたらいくらでも作れる。
 
じゃあ何で作れないのか。
 
 
 
「一体、カルメラにおいて何が求められているのか?」
 
 
 
が見えなくなったからです。
自分が曲を書くとき、昔は何となくできた曲を
 
 
「できた〜!」
 
 
って持って行ってました。でも今は違う。
 
 
ライブをやる時に今はどんな曲が必要なのか?どういったコンセプト?いま求められてるのは?何をどう感じて欲しい?ジャズの要素って?エンタメ感はどう?新しさは?あまりにもかけ離れてない?こんなもので皆満足してくれる?何かと似てない?そもそもメンバーは何て言う?チームの皆はどう感じる?皆でアレンジを積極的に考えていけそう?etc…
 
 
浮かんだメロディーを一節形にしてみてはそんな事を思い、自分でボツにする。
 
 
こんなんじゃダメやな…
これはコード進行があの曲と一緒だからダメ…
これはメロディがホーンに向いてないやろうからダメ…
これは前にやった手法が入ってるからダメ…
これは…
これは…
 
 
と、どんどんとスランプのループに入っていきました。個人ライブでやる曲や個人の裁量で作る曲ならいくらでも作れるのに。
 
一度何も考えずに作ってみようかなと思って作ってみても、結局同じ。
 
全く何も前に進まない。完成させる事ができない。
 
正直、かなりキツかった。
 
思いついたことを書き留める用の譜面ノートにあれこれと書いては消したり破り捨てたり。最終的には何も書かずに真っ白な状態。
 
ピアノの前に座って真っ白な譜面を見つめてる時間が苦痛で仕方なかった。
 
街で流れる音楽を聴いて、俺でも作れる!と思うけど、いざ作ろうとすると何もできない。
 
 
「カルメラらしさって何やろう…」
 
「どんな曲がメンバーに、ファンに、世の中に求められてるんやろう…」
 
 
そんな事ばっかり考えてた。
 
 
それでも苦肉の策で数曲作っては自分の中で無いことにして、そのデータは見ないことにしていた。
 
このスランプ期間の途中には
 
 
 
もうええっ!
 
飲みに行こう!朝まで!!!
 
ウェェェエイ!!!!!!!
 
ええねんええねん!いつかまた作れるようになるやろし今の期間は飲んでたらええねん!
 
ウェェェエイ!!!!
 
 
かんぱーい!!!!!
 
 
 
 という日々を送ったりもし、何の解決もしない事を経験。
 
そんな事をしてるうちに
 
 
 
「自分は本当はなーんの才能もなくて、ただ運が良く今まで曲を作れてたんかもな〜。」
 
 
 
と、何の気もなしにポツリと心の中で思う事がありました。
 
本当に何の気もなしにポツリと無の状態で。ボケーッとしてる時にふわっと出てきた感情。その思いが一切マイナスな感情から来たものじゃないことに、僕は自分自身で心底驚きました。
 
でも、本当にそうなのかも。
 
他にも曲を作れる人はいるし、メンバー全員良い曲書くんやから、俺なんかもう良いんかも。とりあえずライブに今まで以上に全力で取り組もう。俺が曲作れなくてもバンド活動はできるし…
 
 
そう思い、そこからライブに臨むたびに、ステージに立つたびに、僕が見た光景はいつもよりハッキリと心に刺さってきました。
 
 
手を挙げて声を出してくれている姿。
楽しそうに踊っている姿。
初めての人が段々と心開いて最後は笑顔で皆と一緒になって楽しんでくれている姿。
ちびっこが無邪気楽しそうにしてる姿。
皆が「犬逃げた!」と一緒に叫んでくれる。
みんな、盛り上がってくれる…
 
 
自分の作った曲で、沢山の人がこんなにも楽しんでくれている。
 
俺の作った曲を好きだと言ってくれる…
 
 
……
 
 
 
何をやってんねん俺は。
 
自分で自分のことを「才能が無い」と片付けてしまうのが、この人達にどれだけ申し訳ない事なんか分からんのか。この人達が好きで楽しんでくれてるのは、才能が無い奴が作った音楽なんか?その人達が自分の音楽を好きでいてくれる気持ちを何で自分で否定するような事してんねん。
 
 
 
何してんねん!!!
 
 
何ちゅうこと考えてんねん!!!
 

 
 
「自分は本当はなーんの才能もなくて、ただ運が良く今まで曲を作れてたんかもな〜。」
 
 
 
 
???
 
 
 
何それ?何で俺がそんなん思ってしまってんねん!
 
 
普段から自分で自分を鼓舞するようにしてるし、自尊心は人より高目。プライドは富士山以上エベレスト未満のこの俺が…!!!
 
 
そんなタイプのこの俺が…!!!
 
 
こんな、しょうもない弱音吐いて…何しとんねん!!!
 
 
 
 
 
才能ない?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あるわっ!!!
 
 
 
 
ボケーーーー!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
才能があるか無いかじゃなく、自分の音楽を好きでいてくれる人達に対して何て不誠実な事考えてんねん!
 
 
そんなん思うならやめてまえ!
 
 
あかん!やめたらあかん!!
 
 
でもやめてまえぐらいのやつや!
 
 
アホアホアホアホー!!
 
 
俺のアホー!!!!!!
 
 
 
誰か今すぐ往復ビンタして!
 
 
 
 
できれば女子で!
 
 
 
 
アホアホアホー!!!!
 
 
 
 
優しくして!!
 
 
 
アホアホアホー!!!!
 
 
 
 
 
 
って事で
 
 
このままじゃあかんやんけ!作り続けなあかんねん!!!
 
作るぞ!!!!
 
 
絶対にー!!
 
 
作る!!!俺は!良い音楽をー!作るぞ!!!
 
 
 
 
とりあえず一旦封印してた、スランプ中のデータ聴いてみてどこがダメか考えるぞ!!!
 
 
 
 
あったあった。これこれ。ポチ
 
 
あーこんなん作ったな〜。うんうん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えっ結構良いやん…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え…じゃあこれは?
 
 
 
 
あー…あかんわ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これも結構ええわ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何やねん!イケるやん!手直したらいけるやん!
 
 
えっスランプ抜けてる?
 
 
抜けてる事に気付いてなかっただけ?
 
 
え?抜けたんは今!?どっち?抜けてた?抜けた?
 
 
どっちでも良い!!!!
 
 
今なら更に良いやつが出来そう!!!
 
 
 
そう、コンセプトはワクワク感。
カップルが主人公。
何かと疲れる都会の喧騒から脱出して、バカンスとか楽しいところへ向かうワクワク感!そんなちょっと可愛さもある爽やかなやつ!疾走感あるやつ!!
 
いける!
 
 
ベースはめっちゃ動いてる感じで!
 
 
いける!これいける!
 
 
浮かぶ!メロディが浮かぶ!
 
 
真っ白やった譜面が埋められていく!
 
 
このまま一気に書き上げてしまえる!
 
 
やるでーーーー!!!!!
 
 
……
 
 
 
その後、気付けば寝る事も忘れるぐらいに集中して湧いてくるアイデアを纏めました。
そうして出来たデモを持って行き、メンバーでアレンジを揉んで完成させたのが、今作の2曲目にある
 
 
Flight from SHIBUYA City
 
 
です。
 
 
色んな事を考えるようになってスランプになったけど、考える事が悪なんじゃなくて、根っこのところを見失いかけてたからじゃないかなと思ってます。
 
"自分は"どんな音楽が好きなのか
いま"自分が"どんなものを作りたいのか
"自分は"作曲家として何をしたいのか、何を残したいのか
"自分が"曲を作る喜びはどこにあるのか
 
要は"自分"という部分を排除し過ぎてた。
 
「自分の作った音楽で人が楽しんでくれるのが何より嬉しい」
 
こんな初歩的な、根本的なことなのに。独りよがりになるのを避け過ぎたからなのか何なのかよく分かりませんけど、大切なのは
 
 
「皆に楽しんでもらう」
 
 
ということなので、これからも
 
 
世の中の人に楽しんでもらえるような、自分の作りたいものを作り続けていけたらと思います。
 
何よりも、こんな風に紆余曲折あってもこの作品が完成し、世に出た事は改めて嬉しいです。
 
"生みの苦しみ"とは大袈裟かもしれないけど、作品を世の中に出すまでには並大抵じゃない色んな作業を乗り越えてます。
 
それもこれも、皆さんの手に渡って楽しんでもらえれば報われます。
ライブで楽しんでくれれば報われます。
 
この「THE PARTY!」が本当に少しでも多くの人の笑顔、明日への活力に繋がりますように!!
 
 
でも作り始めは全然駄目やと思ってたけど、改めて聴いたらイケるかもって思うのって、曲作りあるあるやと思うねん。一回PCの中で一定期間寝かせるってのが秘訣なんかも。
 
 
曲作りってワインと一緒なんやね。
 
 
 
って事で長々と書きましたが、纏めると
 
 
曲とか作るん大変やったけど頑張ったよ。その後CDできたよ!だから是非買ってね!そして聴いて!そして感想とか大々的に言って!
 
 
CDの詳しい情報は改めてこちらを!
 
 
って話でした。お付き合いどうも!
以上、パクシンでしたー!