急な雨
いつものカフェにいると急に雨が降ってきた。
そろそろ出ないといけない時間になったけれど傘は持ってきていない。でもまぁ、自分的には傘がなくても大丈夫な雨量だった。
面倒臭がりな性格のせいなのか、普段から小雨ならあまり傘をささないのでそのまま店を出ようとする。その瞬間、測ったかのように空模様は小雨から豪雨へ。
おいおい、天気予報どうなってんねん。ここ数年夏といえばこれ。何かと言えばゲリラ豪雨。
「思いもよらない大雨が急に襲ってきましたね。でもこれ、ゲリラ豪雨なので。」
ってそんな。ゲリラって言葉を付けておけば万能の言い訳になるとでも思っているのか。きっちりしてる社会人はカバンに折り畳み傘の一つも常に忍ばせているんだろうけど、まさか僕がそんな品行方正な事をしている訳がない。
次の予定もあるしどうしようかと思っていると店員さんが「傘持ってますか?お店ので良ければ使って下さい。」と優しい一言をかけてくれた。こういう時のお店の優しさって本当に嬉しいですよね。お陰様で事なきを得ました。帰りには雨が上がっていたけれど、やっぱり夏はこれがあるから外出する時は注意しないとなと、改めて思った。
話は変わって、沖縄の人は少々の雨でも傘をささないのがデフォルトらしい。
確かテレビか何かで見たこの事実。“沖縄の人”という大きな括りに「香ばしい。非常に香ばしい。これはエピソード大盛りにしてる匂いがプンプンするぞ・・・」と思っていたのだけど、ここ最近やたらと沖縄ゆかりの人たちとご縁があり繋がっているので、そのうちの仲の良い一人に聞いてみた。
「こんなエピソードを聞いたんやけど、沖縄の人って本当にそうなん?」
「そうだよ。結構みんな普通に傘ささないよ。」
「え?それって一部の地域とか、面倒くさがりの人が比較的多いとかそういう話じゃないんや。」
「うん。みんなあんまり傘さしてないね。」
「そうなんやぁ。それってどれくらいの雨量までささないの?小雨だけとか?」
「うーん。結構ささないかも。」
「それって本降りの勢いでもって事やんね?」
「うーん。。結構ささないね。」
いや、だからその結構ってどれくらいやねん。
それを聞いとんねん。今。
なんてことを思いつつも、例のエピソードの真偽と、この話が盛られていないことが知れた。でもなぜ沖縄人は傘をささないのかという謎も残る。
「なんで傘ささへんの?」
「んーわかんないけど、急に雨降ることも多いし傘持ち歩くの面倒臭いからじゃない?」
「へー。でも濡れるのは嫌じゃないん?小雨じゃないと服も靴もびちょびちょになるやん。」
「まぁ細かいこと気にしない人多いからねー。」
「なるほど。濡れるの気にならんのか。そういうもんやねんなー。」
お酒を飲みながらそんな話をしていたら、県民性トークは段々と盛り上がっていく。そのうち、その場にいる別の友人が沖縄の疑問を一つぶつけていた。
「沖縄の人ってあまり海に入らないって本当なの?」
「うん。結構入んないかなぁ。まぁ人によるけどね。」
「そうなんだー。何で?あんなに綺麗なのに。」
「確かに綺麗だけどそれが普通な環境で育ってるからねー。あと皆濡れるの嫌なんじゃない?」
え?
濡れるのが・・・嫌・・だと?
どっち?え?
濡れるの大丈夫なの?嫌なの?
どっち?もう!どっち?もーーーー
もーーーーーーーーーー
という事を思い出した昨日の夕方でした。ゲリラ豪雨は嫌だけど夜は少し涼しくなった。風がある夏の夜は好きだ。ふと全国の天気予報を見ると関東よりも沖縄の方が気温が低かった。亜熱帯地方より暑いってどういうことやねん。どっちが沖縄か分からへんわ。もう。
どっち?
もーーーーーー
と沖縄に想いを馳せる今日この頃の私です。