謎のクリスマスカードの話
大事にとっておいた博多通りもんの最後の一つを食べながらこんにちわ。パクシンです。
今更かいって話ですが、今日はクリスマスに関するお話です。
ふと気付くとクリスマスから一ヶ月ちょっと過ぎましたね。僕には何だか遠い昔のように感じられます。師走ならではのワクワク感がもう懐かしい。
クリスマスと言えば、僕のバンド、カルメラは毎年クリスマスディナーショーを開催しておりまして、有難い事に毎年大盛況となっております。
こんな風に皆サンタになるんだぜ!
疲れてる顔(デフォルト)を小顔ポーズで何とかしようとするパクシンですが、今見るとちょっとキモい。ちょっとだけやで。
という訳で、こんな風に毎年クリスマス時期は忙しく過ごさせております。ありがとうございます。
謎のクリスマスカード
何で今更この話題を出したかというと、自分の写真フォルダを整理している時にこの写真に行き当たり、とある事を思い出したからです。
”…そういえば今年は実家にあのクリスマスカード届いてたんかなぁ"
そんな疑問が一瞬湧いてきまして。
僕の実家には毎年クリスマスの時期になると、近所にある教会から牧師さんとシスターさんのメッセージが入ったクリスマスカードが送られてくるのです。
親父宛に
親父は誕生日がクリスマスに近いから、バースデイメッセージも添えられてるんです。でも昔から無宗教を謳っているのでクリスチャンではないはず。僕は昔からなぜこのカードがウチに届くのかが不思議で仕方ありませんでした。近所だから?いやいや、近所だからって各家庭の個人宛にカードを送っていたら労力も費用もかかりすぎる。近所といっても歩いて10分ぐらいはかかるし。
じゃぁ何故…??
そんな疑問が解決されないまま、クリスチャンでもない親父に毎年届く謎のクリスマスカード。親父はそんなカードには無関心。しかしそんな無関心な本人の意思とは関係なしに、毎年神に祈られる親父。誕生日にクリスマスが合わさってる訳なんで、書かれてる内容はもう、祈られ放題です。
ある年『このカード何なん?何で毎年親父宛に届いてるん?』って聞いてみると
『まだ来てたんか。かまへんから放っとけ』
と凄い冷たい反応。
あんた…そろそろ父と子と聖霊の御名においてどうこうされんで…
そう思っていた高校何年生かのクリスマス。しばらくして、この謎のクリスマスカードが送られてくる真相が遂に解明されることに!
謎のクリスマスカードの真相
うちの父方の祖父母の家はうちの実家から徒歩15秒ぐらいのところにあります。だから学生時代はよくばぁちゃんの家でご飯を食べてたんですが、ばぁちゃんはこの年代の他の皆さんのご多分に漏れず、昔話が大好き。
『あんたがこんな小さいとき、お父さんと奈良の大仏さん見に行って帰って来た時、あんたおばあちゃんに何て言ったか覚えてるか?
おばあちゃん!おばあちゃん!大仏さん、パーしてたで!って言ったんやで。ほんま可愛かったわ〜』
って話はもう鉄板で、年に120回は聞かされます。調子良かったら1日に3回は大仏さんパーの話聞く。マジで。
そんなばぁちゃんの昔話を楽しく聞きながら、この日もいつものように夕食を食べていました。わきあいあいとした団欒の中、そんな昔話好きで可愛らしいうちのばあちゃんから謎のクリスマスカードの真相が明かされる事になります。
その日は親父もおかんもおらず、妹二人とじいちゃん、ばあちゃんとパクシンというメンバー。
その日はばあちゃんも絶好調で、ア◯トーーク!よろしく、ババトーーク!が絶賛開催されていました。ババトーーク!はちょっとあかんな…
ちなみに、じいちゃんは昔かなりバリバリだったタイプの人で、かなり厳しいというか、もう手がつけられないぐらい中途半端じゃない人だったらしいのですが、ばあちゃんにピンスポットが当たったトークショーのプロローグは大体この辺の
"じいちゃん昔は手がつけられなかったあるある〜"
のコーナーから始まります。じいちゃんの話はまた別の機会に。
そしてひとしきり色々話をしながら、大仏さんパーの話もアンコールしたぐらいで、何故そういう流れになったのか、話題はウチに毎年届く謎のクリスマスカードの話に。
『おじいちゃんもおばあちゃんも何でか理由知らんの?』
と聞いても
『分からへんなぁ。ひこちゃん、若い時にかっこいいと思ってクリスチャンになろうとでも思った時期あったんちゃうか。あの子はほんまに。』
という回答。そうかぁ…親父の両親でもわからんのかぁ。と落胆。ちなみにうちの親父の名前はユキカズにも関わらず、皆からひこちゃんと呼ばれてます。
その後、その話を聞いて刺激されたのか、ばあちゃんのトークショー第二部が開演しました。
『ひこちゃんはほんまに遊んでばっかりでなぁ。家に全然おらんと思ったらミナミで赤いちゃんちゃんこ着てディスコで踊ってるのがバレておとうちゃんに怒られたり、サーフィンにはまって悪い友達とよう、どこそこの波がええから〜言うて日本あちこち家の車勝手に乗って行ってたんや。おとうちゃんが仕事で使う車やのに。』
そうです。うちの親父はまぁ絵に描いたようなドラ息子だったんです。そのエピソードは死ぬほどあるんですが、当時必死に働いて働いて、究極に貧しかったところから店を出して工場を作って、子供5人を育ててっていう過酷な中頑張る両親を横目にふらふら遊び呆ける長男。それがマイファーザーです。
そこからばあちゃんは思い出したように
『あ!そういえばこんな事があったわ。昔、ひこちゃんが千葉の波見に行って来るって言っておとうちゃんに内緒で車乗って行ってなぁ…』
………
……
…
------------以下ばあちゃんの回想エピソード----------
45年以上前。当時バリバリのサーファーだった(らしい)親父は、悪友たちと、じいちゃんに内緒で車を拝借して大阪からはるばる千葉まで。今のように高速は整備されてないし、車もそんなに良いものじゃないのに果たして何日かかったのか…
そして、なが〜いこと家をあけた親父。何日も家におらず、無断で車を乗ってった事にじいちゃんはすでに、その辺の喧嘩を売ってきた相手を返り討ちにした上、トラウマを与えるぐらい怒りのコンディションを仕上げていた模様。ちなみにじいちゃんは180cm以上の筋骨隆々。親父はパクシンと似たような体型。マイファーザーには1%の望みも残されてないって訳。っていうか親父、そんなじいちゃんを相手にどんだけ挑発的な事してんねん。大体どうなるか分かるやん…。ドラ◯もんにおけるの◯太のような学習の無さと、先が読めすぎてしまう流れ。。
そんな親父、数日して帰ってきたらしいです。
車を壊して
あ〜あ…
もちろんじいちゃんは大激怒。そこから壮絶な親子ゲンカが始まります。
と言っても、じいいちゃんの圧倒的なパワーに親父は打ちのめされるだけっていう一方的なバトルの流れ。っていうか、親父1ミリも反論できる要素ないやん。
しかしそこは当代きってのドラ息子。あろうことかじいちゃんに
『お父ちゃんのハゲッッッッ!!!!』
という暴言を吐きます。
こどもかっ!
それを聞いたじいちゃんの怒りはメーター振り切って過去最大値に。気にしてたんかな。当時気にしてたんかな。
まぁ気にしてたかどうかは置いといて今はツルツルです。うちのじいちゃん。
ドラ息子が言ってはならない暴言を吐いた事によって、ブチギレたじいちゃんは台所から包丁を持ち出して
『お前!!半殺しにしたるからな!!!!』
といって親父に向かっていったそうです。それを見た親父は、さすがにこれはヤバイ!!と思って逃げ出したそうです。でも余裕で追いかけてくるじいちゃん。それでも何とか逃げる親父。それでも余裕で追いかけてくるじいちゃん。
遂に家を飛び出して外に脱出した親父!
それでも余裕で追いかけてくるじいちゃん!
家の前を走って逃げていく親父!!
それでも余裕で追いかけてくるじいちゃん!!
『ぐぉらぁぁあ待てぇぇええッッッッ!!!』
と包丁を振り回しながら鬼の形相で向かってくる大男からは、何としてでも逃げ伸びないとマジで生命が危ないと親父の全DNAが語りかけてきたのか、親父は全力で近所中を逃げ回っていたそうです。
でもそれを変わらず余裕で追いかけてくるじいちゃん。
それでも諦めずに頑張って逃げ回っていた親父!!命からがら目についたある場所に逃げこんでいきます!!
そうっ!!!!
近所の教会!!
すげぇな〜。なんかもう親父すげぇわ。教会に逃げ込むっていう発想。清々しいドラ息子っぷりやわ。じいちゃんもだいぶ凄いけど。
そして神聖なその場所ではじいちゃんもまさか刃物振り回して親父を脅す訳にもいかず、牧師さんやシスターさんが仲裁に入ってくれて、壮絶な親子ゲンカは幕を閉じたようです。
めでたしめでたし。
------------ばあちゃんの回想エピソード終わり----------
いや〜冷静に考えて…
どんな親子ゲンカや
凄まじいなぁ。親父ドラってるわぁ。
今の時代はこんな話考えられへんし、すぐニュースになるやろうなぁ。あ〜こわ。
…………
……
…
ていうかそれやん!!
クリスマスカード絶対それがきっかけやん!!
よう考えたら『ご家族の皆さんとはうまいことできてますか?』的なこと書いてあったもん。
そんなんもう絶対やん!
絶対それやん!!
後日、親父にばぁちゃんから聞いた話をして、もしかしてこれがきっかけでクリスマスカードが送られるようになったのか?と聞くと、面白いぐらい不自然な沈黙で回答があったので、謎のクリスマスカードの真相は間違いなくこの事件がきっかけなんだなと確信しました。
そんな面白いぐらい不自然にダンマリとしていた親父が、最後に沈黙を破って一言だけ発言。
『あの時の親父の眼はマジやった…』
いや、そもそもあんたが悪い!
以上、パクシンでした。
俺の父親は空腹時に『お腹が空いた』という丁寧な言い方でもなく『腹が減った』という粗野な言い方でもなく『あ〜腹空いてたまらんわ〜』という他の誰からも聞いた事ない謎の表現をする。その後に『今日は米粒食ってへんから』という、更に謎な表現で言い訳する。言葉の世界観が独特過ぎ。
— パクシン@カルメラ (@pakshin) 2015, 1月 30
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