誕生日になると思い出すこと
年を一つ重ねて27歳になりました。
今日は生きとし生けるもの全てに愛おしい眼差しを送ってしまおうかってぐらい、健康で無事に誕生日を迎えられた事をありがたく思ってます。
後輩から下げた感じで入ってこられて、最終的に自信持ってくださいって言われても、それすらも穏やかな眼差しで見れますね。俺は年中自信持って先輩面しとるわい!
実は、年々誕生日ってものに自分ではそんなに重要性を感じなくなってるんですよね…忘れかけるし、特に普段と違う一日を送る訳でもないし。でも、沢山の人から『おめでとう』という言葉を頂けることによって、1年に1度のスペシャルな日という事を改めて感じさせられます。
僕の誕生日は他の印象深い出来事と重なる事が多いんですけど、中でも25歳の誕生日の事は忘れる事はないかなぁと。
2年前のこの日。本当にまさにその日に上京してきました。
25日に大阪にあったカルメラスタジオを引き払って、車で東京へ向かい、日付けが変わった誕生日の深夜に東京へ到着。何もない新居で寝袋で寝ました。
朝起きると凄くポカポカしていて、ちょっと早いけど桜が良い感じに咲いていた。
レンタカーを返しに行って、引っ越し作業をした後事務所に行き、黙々と働く社長を横目に黙々とチャリを組み立てた。
その後は春の陽気のなか、東京で初めて手に入れたアシであてもなくサイクリングをし、行き着いたのが桜が綺麗な目黒川。
『桜綺麗からお花見でもしましょうよ〜』
上京したばかりで友達が全然いないから、バンドメンバーにそんな連絡をしてみた。
下手したら誰も来ないなと思っていながらも、ちょっと期待しながら待ってたら、何と!その時大阪にいたリーダー以外全員来てくれた。
そして、知り合いのお店で飲み会をした。バーステーケーキのサプライズもあった。
凄く覚えてる。
あの日の事は特に、凄く覚えてる。
産まれ育った大阪という街を昨日離れた日。
新しい街、新しい環境、色んな事が新しくなった日。
自分はこれからどうなっていくんだろう。
大丈夫なんだろうか?慣れてやっていけるんだろうか。
この世界でちゃんと生きていけるんだろうか。
そんな不安な気持ちを、春の陽気と桜の景色が少し和らげてくれたような気がした、今日と同じような快晴の日でした。
目に見える物も自分の感情も、全てが凄くふわふわしてて、夢を見てるような1日だった。
そんな、上京初日に迎えた25歳の誕生日に、珍しく母親から長文のメッセージが来ました。
あの日から数えて僕は2歳になりました。
2歳児らしく、出来ることはまだまだ少なくて、やらなければならない事もいっぱいあります。
既に挫折は数え切れないほどしてます。けど、ちゃんと楽しんで前を向いて生きています。
悔しい事も腹が立つ事も悲しい事もほんとにいっぱいあるけど、全部がちゃんと明日の為になっています。
まだまだ道半ばで、まだまだ夢は叶わないけど、全部ひっくるめて、僕はいま凄く幸せです。
未来の事にワクワクして寝つけないぐらい、毎日が楽しいです。
来年の誕生日がもう今から楽しみで寝れないぐらい。
普段こんなこと絶対しないし、絶対言わない母親がこのメールを送ってる姿を想像するだけで、僕の中ではネタとして笑えるんですけど、だからこそ、そんな母親がこのメッセージをくれた事に、ただの文章以上のものを感じるんです。
こうやって送り出されたからにはちゃんと成長しないと。
両親や家族だけじゃなく、送り出してくれた大阪の人たち、受け入れてくれた東京の人たち、応援してくれる全国の人たち、一人一人にはとても伝えきれないありがとうを、自分の成長で伝えられると信じて頑張ります。
話は代わって、先ほど、バンドメンバーにプレゼントを頂きました。
毎年それぞれの誕生日に他のメンバー全員からの贈り物をする習慣があるんですけど、今年もハブられることなく、ちゃんとありました。
エジプト文明が大好きな僕に、メンバーのみんなからツタンカーメン風なやつとアマゾンギフトカードをプレゼントしてもらいました!プレミアムだぜ!家帰るん楽しみ過ぎる! pic.twitter.com/aLAE7SIUr6
— パクシン@カルメラ (@pakshin) 2015, 3月 26
やっぱりこういうの嬉しいな〜。皆さんありがとうございます。
そういえばこのバンドに加入した当初
"誕生日にスタジオが被ったら休んで良い"
というルールが存在したんですよね。このルールまだ適用できるかな〜。
後でみんなに聞いてみよう。
あの言葉で聞いてみよう。
使いたかったけど、今まで使う機会に恵まれなかったこの言葉。
恐らく、この先も使う機会が訪れないこの言葉。
一社会人として、だいたいの人たちが責任と義務を背負う上で申し訳なさそうに使うこの言葉。
そう。この言葉。
『有給使えますか?』
でも無理やろうな〜。社風的に。
という事で、今日もちゃんと全力以上の心意気でお仕事したいと思います。
改めて、SNSやメッセージ、電話や直接言葉でなどなど、たくさんのお祝いの言葉ありがとうございます。
僕的には明後日、3/28に控えたなんばハッチのワンマンライブに来てくれる事が最高の誕生日プレゼントです。
心のどっかで『パクシン、27歳も頑張れよ』と思いながら楽しんで帰ってくれたらそんな嬉しい事はないですし、バンド史上最大のワンマンライブという場で、そのステージで、良いショーを魅せて、普段応援してくれている皆さんに恩返しをできればと思っています。
その為には有給なんか新東名のサービスエリアのゴミ箱に投げ捨ててきたるわ!
という事で27歳もよろしくお願い致します。
以上、パクシンでした!